ものづくりへ決意初々しく 綾瀬市内の中小工場合同入社式

 綾瀬市内の中小企業(製造業)の新入社員らが参加する「あやせ工場合同入社式」が9日、綾瀬市役所で開かれた。市内全域を一つの工場に見立てて発展を目指すプロジェクトの一環で、市内の13社から34人が出席した。

 若手経営者有志で構成する綾瀬イノベーション推進委員会と市の主催で、昨年に続き2回目。市内には2016年6月時点で374の製造業者が拠点を置き、県内屈指の製造業集積地となっている。企業を超えた新入社員間のネットワークをつくり、人材の定着を目指す。

 入社式で「あやせ工場営業部長」として古塩政由市長があいさつ。「地道な仕事の積み重ねが技術力を生む。一つ一つの仕事に全力を傾けてほしい。いろいろな仲間とあやせ工場を盛り上げて」とエールを送った。

 新幹線のベビーシートなどを作っている光製作所(同市深谷上)に入社した繁田佳奈さん(18)は新入社員を代表し、「一日も早く立派な戦力となるよう最大限努力していく」と意気込みを語った。

 今月から今秋にかけて計6回の合同研修会も予定されている。

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