最終回のピンチを凌いだレイズがようやく連敗ストップ

【レイズ5-4ホワイトソックス】@ギャランティード・レート・フィールド

開幕戦でレッドソックスを相手に劇的な逆転勝利を収めて以降、8連敗の泥沼にハマっているレイズ。「我々には勝利が必要だ、と試合前に話していたんだ」とケビン・キャッシュ監督が語ったように、そろそろ連敗を止めておきたいところだった。キャッシュの「とにかく1つ勝てて良かったよ。決して簡単な試合ではなかったけどね」との言葉通り、日本時間4月10日のホワイトソックス戦は最後まで試合の行方が分からない接戦となったが、クローザーのアレックス・コロメイがなんとか1点のリードを守り抜き、レイズは開幕戦以来となる今季2勝目をマークした。

レイズは1点リードの9回裏、スイープを喫したレッドソックスとの3試合で2度のセーブ失敗を記録したコロメイをマウンドへ送り込んだ。昨季のセーブ王でありながら、今季3試合に登板した時点でセーブに2度失敗し、防御率は15点台。この試合でも先頭のホゼ・アブレイユに四球を与え、ニッキー・デルモニコのヒットと暴投で無死二、三塁の大ピンチを背負ってしまう。しかし、ここからセーブ王の意地を見せ、後続3人をいずれも内野ゴロに抑えて1点のリードを守り抜いた。

6回途中4失点(自責点3)ながら今季初勝利をマークしたクリス・アーチャーは「彼はオールスター選手なんだぜ。昨季のセーブ王だし、複数年にわたって好成績を残してきた。野球のシーズンは長いから調子が悪くなることだってある。俺たちは彼を信頼しているよ。疑う人もいるかもしれないけどね。彼がしっかり試合を締めくくってくれたことに驚きはないよ」とコロメイへの変わらぬ信頼を口にした。

打線では「8番・ライト」で先発出場したマレックス・スミスが4回表の勝ち越し打を含む4安打2盗塁の大活躍。「2番・二塁」のジョーイ・ウェンドルは今季初本塁打を含む2安打を放ち、打率.348と好調を維持している。開幕10試合で2勝8敗とスタートダッシュに失敗したレイズだが、ここからの巻き返しに期待したい。

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