代打・ウィリアムスの決勝弾でフィリーズが接戦を制す

【レッズ5-6フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

序盤に点を取り合い、5対5の同点で終盤に突入した日本時間4月10日のレッズ対フィリーズの一戦は、8回裏に飛び出した勝ち越し弾が決勝点となった。8回裏二死走者の場面で、フィリーズのゲーブ・キャプラー監督は代打にニック・ウィリアムスを起用。ケビン・クアッケンブッシュと対峙したウィリアムスは、ボール球をしっかり見極めて打者有利のカウントを作り、カウント3-1からの5球目、甘く入った90マイルのフォーシームをしっかり捉えて自身初となる代打本塁打をセンター右へ叩き込んだ。

クアッケンブッシュは選球眼に難を抱えるウィリアムスにボール球を振らせたかったのだろう。初球はストライクからボールになるカーブを投じたものの、ウィリアムスは手を出さず、そこからフォーシームを2球続けたが、いずれもストライクゾーンを外れ、ウィリアムスは甘い球だけに集中できる環境を整えた。ウィリアムスはカウント3-0からの4球目、ど真ん中へのフォーシームこそ見送ったものの、同じようなコースに来た5球目は逃さなかった。打球は大きな放物線を描き、センター右へ着弾。ウィリアムスの今季初アーチは貴重な決勝本塁打となった。フィリーズはウィリアムスと同じ2年目のリーズ・ホスキンス、1年目のスコット・キンガリーにも一発が飛び出しており、若手打者の活躍で1勝をもぎ取った形となった。

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