バーランダー7回無失点 アストロズが完封リレーで3連勝

【アストロズ2-0ツインズ】@ターゲット・フィールド

試合開始時の気温が1℃という悪条件の中で行われた日本時間4月10日のアストロズ対ツインズの一戦は、「ロースコアの試合になると思った」とアストロズのA.J.ヒンチ監督が予想したように、1点を争う投手戦が展開された。アストロズ先発のジャスティン・バーランダーが7回無失点の好投を見せれば、ツインズ先発のランス・リンも負けじと5回無失点。勝負の行方はリリーフ陣に託されることになったが、アストロズのリリーフ陣が終盤の2イニングを無失点に抑えた一方、ツインズのリリーフ陣は6回表にJ.D.デービス、8回表にマーウィン・ゴンザレスにタイムリーを浴び、計2失点。勝負強さを見せつけたアストロズが寒空の下で行われた一戦を制し、3連勝となった。

ヒンチは「メジャーリーグにはたくさんの素晴らしい投手がいるけれど、厳しい状況のなかで彼よりも良いピッチングができる投手を私はほとんど知らないよ」と7回無失点の好投を見せたバーランダーを絶賛した。「彼は必要なときにギアを上げることができるんだ」とヒンチが語るように、1点を先制してもらった直後の6回裏無死一、三塁の場面でジョー・マウアーとミゲル・サノーを空振り三振、エディ・ロサリオをセカンドフライに抑えてピンチを脱出。「同点までならOK」と考えてもおかしくない場面で圧巻のピッチングを見せ、ツインズに試合の主導権を渡さなかった。

アストロズはリードを2点に広げた直後の8回裏にも一死満塁のピンチを迎えたものの、ここでブラッド・ピーコックに代わって登板したクリス・デベンスキーがロサリオをショートへの併殺打に打ち取って無失点。勝負どころで最高の結果を残し、最後までリードを守り抜いた。

これで開幕から9勝2敗となったアストロズは、1972年に並ぶ球団史上最高タイの好スタート。昨年、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げながら、勝利への意欲は衰える気配を全く見せていない。2年連続のワールドシリーズ制覇に向けて、視界は良好と言って良さそうだ。

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