先発・スネルが好投したレイズが1点差で逃げ切り2連勝

【レイズ6-5ホワイトソックス】@ギャランティード・レート・フィールド

試合開始前、レイズのケビン・キャッシュ監督は報道陣に対して「ブレイク・スネルは特別な投手になる可能性を秘めているよ」と話していた。指揮官の期待に応えるように、日本時間4月11日のホワイトソックス戦に先発したスネルは、自己最多の114球を投げて6回1失点の好投。今季初勝利をマークした。ホワイトソックス打線をわずか1安打に抑えた一方で10個の三振を奪ったスネルの好投を見れば、冒頭の指揮官の言葉はグッと現実味を増したように感じられる。

「6フィート5インチ(約196センチメートル)の左腕が95~96マイルの速球と4種類の変化球を投げるのを目にする機会はそれほど多くない。それらの球種をしっかり投げられるときは、彼は試合を支配できるんだ。あとはコンスタントにそういう投球ができるようになれば、彼は特別な投手になれるよ」というのがキャッシュのスネルに対する評価である。今日のスネルはバックの好守に支えられながらも、立ち上がりからホワイトソックス打線を圧倒し、許した安打は5回裏にタイラー・サラディーノに浴びた二塁打1本だけだった。

好投したスネルは、自身のピッチングに手応えを感じつつも、「コマンドがあまり良くなくてフラストレーションが溜まったよ」と試合を振り返った。3回から4イニング連続で四球を与え、唯一の失点も四球絡み。「カウント0-2から3-2にしてしまったケースが5度もあった」とスネルが語ったように、結果として球数も増えてしまった。この点に関してはキャッシュも同意見で、ここに改善の余地があると考えているようだ。

レイズ打線はジョーイ・ウェンドルの2点タイムリー、カルロス・ゴメスの2号ソロなどで6回までに5点を奪ってスネルを援護。6対1と5点リードで迎えた最終回にホゼ・アブレイユの3号スリーランなどで4点を失ったものの、アレックス・コロメイがオマー・ナルバエスをライトライナーに打ち取り、なんとか逃げ切った。開幕11試合で3勝8敗と苦しい戦いの続くレイズだが、本格ブレイクを期待されるスネルの好投はチームにとって明るい材料となったに違いない。

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