8番・ペレスの決勝弾でインディアンスが接戦を制し3連勝

【タイガース1-2インディアンス】@プログレッシブ・フィールド

開幕から2カード連続で負け越し、ここまでの10試合で5勝5敗となかなか波に乗れないインディアンスだが、直近4試合で3勝1敗と復調傾向。日本時間4月11日のタイガース戦では、タイガース先発のマシュー・ボイドの前に打線が7回までわずか3安打1得点に封じられたものの、先発のジョシュ・トムリンが負けじと5回無失点の好投。リリーフ陣もタイガースの反撃を最少失点で凌ぎ、8回裏に飛び出したロベルト・ペレスの1号勝ち越しソロによる1点のリードを守り抜いて2対1で接戦を制した。

試合を決めたのは意外性を秘めた2番手捕手による一発だった。メジャー昇格以来、正捕手格のヤン・ゴームスとの併用が続いているペレスは、昨季自己最多の8本塁打、38打点をマークしたものの、今季はここまでゴームスが7試合でマスクを被っているのに対して3試合どまり。この日が今季4試合目の出場となった。シーズン最初の3試合では9打数ノーヒットに終わっていたが、この日は第1打席で四球を選び、第2打席でレフトへの今季初ヒット。そして、8回裏の先頭打者として迎えた第3打席で、タイガース2番手のアレックス・ウィルソンの代わり端を捉え、右中間スタンドへ1号勝ち越しソロを叩き込んだ。

ペレスは守備面でも投手陣の好投を引き出し、失点はわずか1点だけ。タイガースの2番打者、ジャイマー・キャンデラリオに3本の二塁打を浴び、3本目の二塁打が同点タイムリーとなってしまったのは反省材料だが、先発のトムリンからセットアッパーのアンドリュー・ミラー、クローザーのコディ・アレンまで計6投手を好リードし、攻守にわたる活躍でチームを勝利に導いた。

2016年のワールドシリーズでは正捕手として全7試合に出場し、なかでも初戦では2本塁打と意外性を発揮。今季もゴームスとの併用が続いているが、今日のような活躍を続けられるのであれば、出場機会はさらに増えていくことだろう。

© MLB Advanced Media, LP.