サンチェスが8回途中までノーヒッター継続の好投

【ブルージェイズ2-1オリオールズ】@オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ

2016年に最優秀防御率のタイトルを獲得した右腕が、日本時間4月11日のオリオールズ戦で完全復活を予感させる快投を披露した。ブルージェイズ先発のアーロン・サンチェスは、オリオールズ打線の早打ちにも助けられ、最初の6イニングを66球で無安打無得点に抑える好投。7回裏もヒットを許さず、ノーヒッター達成まであと6アウトに迫った。残念ながら、8回裏先頭のティム・ベッカムに二塁打を浴びて快挙達成はならず、これをきっかけに同点に追い付かれてしまったが、一死満塁のピンチを併殺打で凌ぎ8回1失点。9回表に味方打線がカーティス・グランダーソンの1号ソロで勝ち越したため、サンチェスには今季初勝利が記録された。

8回裏先頭のベッカムに二塁打を浴び、次打者のアンソニー・サンタンダーにもヒットを浴びて無死一、三塁のピンチを背負ったサンチェス。緊張の糸が切れ、一気に崩れ始めてもおかしくないシチュエーションだった。チャンス・シスコに3連打となる二塁打を浴びて同点に追い付かれ、さらに無死二、三塁の大ピンチとなったが、トレイ・マンシーニをセンターフライに打ち取り、マニー・マチャドを敬遠。ここでジョナサン・スコープをショートへの併殺打に打ち取って絶体絶命のピンチを凌いだのは見事だった。好投したサンチェスを援護すべく、9回表二死走者なしからベテランのグランダーソンが決勝本塁打。最後はクローザーのロベルト・オスーナがオリオールズ打線の4・5・6番を三者凡退に抑え、通算100セーブを達成した。

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