シャーザーに負けじとストラスバーグが8回無失点の快投

【ブレーブス1-4ナショナルズ】@ナショナルズ・パーク

2日前に3年ぶりの借金生活に転落したナショナルズが、わずか2日で貯金生活に返り咲いた。前日にマックス・シャーザーが完封勝利をマークしたばかりだが、この日も先発投手が好投。先発のスティーブン・ストラスバーグは浮き上がるような速球と鋭く落ちるチェンジアップを武器にブレーブス打線を手玉に取り、8イニングを投げて被安打3、奪三振8、与四球2、無失点という見事なピッチングを披露した。ナショナルズのデーブ・マルティネス監督はシャーザーとストラスバーグによる連日の好投を目にして、グレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツらを擁した1990年代後半から2000年代前半にかけての「ブレーブス投手王国」を思い出したという。

9回表一死一、二塁のピンチでマウンドに上がり、今季初セーブをマークしたライアン・マドソンはシャーザーとストラスバーグについて「これほどの二本柱を有しているチームは他にほとんどないだろうね」と語る。「シャーザーの投球を見たあとにストラスバーグの投球を見ることができるんだ。見ていて楽しいよね。二人がいてくれるから、このチームは毎年良い位置にいることができるんだろうね」というマドソンの言葉が、シャーザーとストラスバーグという二本柱の価値を端的に表していると言えるだろう。打線は初回にライアン・ジマーマンの2点タイムリー三塁打で先制し、4回裏にはブライアン・グッドウィンのタイムリーで1点を追加。6回裏にはストラスバーグの送りバントに相手のエラーが絡み、リードを4点に広げた。スタートダッシュに失敗した感のあるナショナルズだが、シャーザーとストラスバーグが故障で長期離脱するようなことさえなければ、今季も間違いなく地区優勝の最有力候補となるだろう。

© MLB Advanced Media, LP.