鉄鋼新聞の活用術、カノークスで講座開く

 鉄鋼新聞社は、鉄鋼業の人材育成のサポートを目的に、名古屋の鉄鋼商社カノークスの新入社員向けに「業界紙の活用術講座」を開催した。

 この取り組みは鉄鋼・非鉄金属業界に携わる若手を主な対象に、弊紙の創刊70年を機に中部地区を中心に実施。これまでに愛知製鋼、大同特殊鋼、中部鋼鈑など地区メーカー、豊田通商、岡谷鋼機などの商社、丸杉、森定興商など鋼材流通業のほか、地区以外ではJFE条鋼でも新人研修に加わる形で展開している。

 今回はカノークスの新入社員を対象に「新聞を使っての営業支援、人材育成、組織の活性化につなげる」という観点で情報の扱い方、新聞を会社の運営に取り入れることのメリットなどを説明した。

 また、自動車を中心としたものづくり産業が大きな変化の時期に差し掛かっていることを前提に、記者から見た鉄鋼業界、マルチマテリアル化の動向、人手不足と2020年以降の業界予測などもテーマとして取り上げ、シンプルな業界情報から思考を掘り下げ、将来を予想する自己訓練の大切さなども問題提起した。

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