イシグロ、長崎の管工機材販社「第一鋼管」を子会社化 九州地区の営業基盤強化

 総合配管機材商社のイシグロ(本社・東京都中央区、社長・石黒克司氏)は、長崎で管工機材の販売を手掛ける第一鋼管(本社・長崎県佐世保市、社長・渡邊照氏)を4月3日付で買収、子会社化した。九州地区での営業基盤強化、拡販を図る。

 第一鋼管は1958年(昭33)設立。2004年(平16)1月には積水化学工業の子会社で農業資材、管材・住宅資材の仕入販売、プラスチック食品容器の製造販売、各種工事の施工・請負を手掛ける積水ヒノマル(熊本市中央区)の100%子会社となった。積水化学工業製品をはじめ各種配管・建築資材の販売を手掛ける。年商は約3億5千万円(18年3月期)。今回、イシグロが積水ヒノマルから第一鋼管の全株式を譲り受けて子会社化した。

 長崎県北部を営業基盤に、地場給排水設備会社向けの販売に強みを持っているほか、米軍や自衛隊関係にも納入実績がある。イシグロの石原徹執行役員西日本営業本部長が代表取締役、九州ブロックの辻弘光ブロック長が取締役をそれぞれ兼務する。第一鋼管の福島誠司取締役営業部長は留任。監査役にはイシグロの山路敏文常務管理本部長が兼務で就く。

 イシグロは、先月30日に鹿児島で水道・空調関連資機材販売を手掛ける三州機工商会を買収。九州地区での営業基盤を強化している。今回の子会社化によって、空白地域だった西九州に営業拠点が設置できたことになる。

 今後はイシグロ本体の福岡支店(福岡市東区)、北九州営業所(北九州市小倉北区)、大分営業所(大分市原新町)と連携を強化。九州内で見込まれる新規開発・工場案件などを捕捉していく。

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