カブスが16安打13得点の猛攻で今季本拠地初勝利

【パイレーツ 5-13 カブス】@リグリー・フィールド

ナ・リーグ中地区首位攻防戦は第2ラウンドを迎え、前日に惜敗したカブスがこの日は16安打13得点の猛打でパイレーツを圧倒した。試合序盤は乱打戦が展開され、流れがどちらに傾いてもおかしくない状態もパイレーツの隙をついたカブスが勢いに乗り、終わってみれば大勝となっていた。

この日は前回登板で今季初勝利を飾ったジョン・レスターとここまで2勝無敗のスティーブン・ブロールトの投げ合いで始まった。初回こそ両者は無失点の立ち上がりをみせると2回には打撃戦の幕が開けた。まず2回表のパイレーツの攻撃では1死からデービッド・フリーズのセンター前ヒットをきっかけに走者一・二塁のチャンスをつくる。ここで打席に立ったのはショーン・ロドリゲスでレスターのシンカーを仕留めて3ランで先制した。3点を失ったカブスも負けていられない。その裏、先頭打者のベン・ゾブリストが出塁するとブロールトを攻めて無死満塁とするとまずは暴投で1点を返す。そして打席に立っていたハビアー・バイエズの3ランで一気に試合をひっくり返した。逆転を許したパイレーツも5回表に1点を返して4対4の同点のまま試合は中盤を迎えた。

レスター、ブロールトの両者はともに5回4失点でマウンドを降りリリーフに後を託して降板。そしてこの投手交代から試合が動き出す。6回裏のカブスの攻撃では2番手、タイラー・グラスナウと対決。先頭打者のバイエズが振り逃げで出塁し、三盗も決めて1死三塁と勝ち越しのチャンスをつくった。その後は代打のトミー・ラステラのフィルダースチョイスの間に1点を勝ち越すとクリス・ブライアントのタイムリーツーベースなどでこの回で4得点し、試合の流れを呼び込んだ。続く7回裏にはイアン・ハップの一発などでさらに4点、8回裏はバイエズのこの日2本目の本塁打でチームは合計13得点となった。

同点に追いついたパイレーツはフリーズの一発で1点を返すのがやっとであり、先制しながらも試合は打線は8安打5得点に封じこまれた。グラスナウが失点してからも後続の投手陣がカブス打線の勢いを止めることができなかった。しかし、今シリーズの対戦成績は1勝1敗となり明日で勝ち越しが決まる。予告先発はパイレーツがトレバー・ウィリアムズ、一方のカブスはカイル・ヘンドリックスと発表されている。

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