WRC参戦に向けた一歩となるか。俳優の哀川翔、6年ぶりにアジアクロスカントリーラリー参戦

 俳優でラリードライバーの哀川翔は4月12日、2018年のAXCRアジアクロスカントリーラリーへ参戦すると発表。また、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジにも参戦する。

 1984年に一世風靡セピアの一員として芸能界デビューを果たした哀川は、その後も歌手や俳優などマルチに活動を続けている。

 また2008年には映画『SS エスエス』の撮影をきっかけにラリーの魅力にハマり、ラリーチーム『Show Aikawa World Rally Team』を発足。同年のWRC世界ラリー選手権、ラリー・ジャパンに参戦し、N3クラス制覇を成し遂げている。

 2011年には自動車販売・買い取り事業などを行うFLEX(フレックス)とタッグを組んで『FLEX SHOW AIKAWA Racing』としてAXCRへ参戦。参戦2年目にはクラス優勝を上げるなど、ラリードライバーとして実力を発揮した。

 そのほかパイクスピーク・ヒルクライムなどにも参戦したが2013年からは監督業に専念してきた哀川。しかし、2016年からGAZOO Racingラリーチャレンジに参戦してドライバー復帰を果たしている。

 そんな哀川は今シーズン、6年ぶりにAXCRへ参戦。フレックスの支援を受けて、タイとカンボジアを舞台に8月12〜18日に行われる2018年大会にトヨタ・ランドクルーザー・プラドで参戦する。

 コドライバーを務めるのはJRC全日本ラリー選手権で9度の王者に輝き、これまでも哀川の活動をサポートしてきた奴田原文雄だ。

 なお哀川と奴田原のコンビは近年人気を博している参加型ラリーのTGRラリーチャレンジにも参戦を予定。4月22日の第2戦八ヶ岳・茅野を始め、スケジュールが許す限り参戦するという。

体制発表会に登壇した哀川翔
発表会後、哀川翔によるトヨタ・ランドクルーザー・プラドのデモランも行われた
チームがラリー投入に向け製作を進めているトヨタ86。デモランでは奴田原文雄がステアリングを握った

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