ヤンキースが乱闘ありの乱打戦を制す 田中2勝目

【ヤンキース10-7レッドソックス】@フェンウェイ・パーク

レッドソックス先発のデービッド・プライスが自己最短の1イニング(4失点)で降板し、ヤンキース先発の田中将大も今季2勝目をマークしたとはいえJ.D.マルティネスに満塁本塁打を浴びるなど5回6失点。不振に喘いでいたゲーリー・サンチェス(ヤンキース)が2本塁打を含む3安打4打点の大活躍を見せ、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)も先制2点タイムリー三塁打を含む3安打3打点をマークするなど、壮絶な乱打戦となったヤンキース対レッドソックスのライバル対決第2戦だが、勝敗よりも2度にわたる乱闘劇のほうが印象に残る一戦となった。

1度目の乱闘が起こったのは3回表だ。無死一、三塁のチャンスでタイラー・オースティンがタイムリーを放ち、次打者のタイラー・ウェイドが三塁方向へバントを転がしてオースティンは二塁で封殺。このときにスパイクの刃が遊撃手のブロック・ホルトに向いたままスライディングをしてホルトと接触し、これが乱闘のきっかけとなった。2度目の乱闘は7回表。レッドソックス5番手のジョー・ケリーがオースティンの内角を執拗に攻め、4球目が死球となったところでオースティンがキレた。今度は先ほどよりも激しい乱闘に発展し、レッドソックスからはケリー、ヤンキースからはオースティン、トミー・ケインリー、フィル・ネビン三塁ベースコーチの3人が退場処分に。乱闘の当事者となったケリーとオースティンは「故意の死球ではなかった」「それほど危険なスライディングではなかったと思う」とそれぞれ自身に非があることを認めず、後味の悪さだけが残る結果となった。なお、レッドソックスは9連勝がストップし、開幕戦以来となる今季2敗目を喫している。

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