隅田川で初船上ライブ ゆず、3000人が集結

 横浜出身のデュオ「ゆず」が8日、東京・浅草の隅田川で初めて船上ライブを行った。数時間前に公式ツイッターなどで、「浅草」「隅田川」とヒントが明かされただけだったが、川沿いの「隅田川テラス」には3千人が集結。東京スカイツリーを背に代表曲「栄光の架橋」など4曲を歌い上げ、盛り上がった。

 新アルバム「BIG YELL」のジャケットに船が描かれていたことから、企画を発案。アルバムのロゴが掲げられた屋形船に乗った北川悠仁(41)と、岩沢厚治(41)が姿を見せると、周囲にどよめきの声が響いた。

 「夏色」では「1、2、3」の声に合わせて「ダー!!」とジャンプ。北川は橋の上からも声を送る客たちを見つめ「来てくれてありがとう。川を挟んでいるけれど、距離を感じさせない一体感」と感謝した。

 29日から全国ツアーがスタートする。デビュー21年目は「新たな船出の1年にしたい」と走り続けることを誓った。さらに8月4、5日と7日の3日間に、地元・横浜アリーナで追加公演を行うことを公表し、ファンを喜ばせた。

 「TOWA」から2年3カ月ぶりのアルバムには報道番組「NEWS ZERO」のテーマ曲「カナリア」など全13曲を収録。応援歌のイメージが強いふたりだが、〈国家はこっそり唄わなくっちゃね〉〈靖国の桜〉などの歌詞が並ぶ「ガイコクジンノトモダチ」の歌詞が、SNSなどで注目を集めている。

ゆずがアルバム発売を記念し、東京・隅田川でサプライズライブを行った

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