長崎市が魚食普及のため取り組む「魚の美味(おい)しいまち長崎」プロジェクトが5年目を迎えた。アンケート結果などから市は「長崎=魚」のイメージが徐々に浸透していると分析。本年度は動画や絵本を制作し、市の内外で、さらなる認知度アップを図る。
動画は観光客へアピールするため、長崎便が出発する羽田空港の待合ロビーやJR長崎駅かもめ広場の大型ビジョンで放映する予定。絵本は市内の子ども向けで、2019年度の3歳児健診時に配布する。いずれも内容は今後詰める。
プロジェクトは、市水産農林政策課が2014年度に始めた。観光客を対象にした14年の調査で「長崎市=『魚』というイメージがある」と回答したのは37・1%。16年の市観光政策課の同様の調査では55・8%と半数を超えた。
また、市水産農林政策課は、「新・ご当地グルメ」として市内の飲食店で提供されている「長崎そっぷ」など三つのメニューの開発や、魚を使った離乳食レシピの冊子作成と配布などに取り組んできた。17年度の市の調査で市内在住20~70歳代女性の「新・ご当地グルメ」の認知度は51%だという。
同課は「まず地元から魚食を盛り上げ、観光客の消費拡大につなげたい」としている。
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