JSWスチール、印・中堅鉄鋼メーカー「モネット」を買収

 インド倒産破産法のもとで再建スポンサーを探していた中堅鉄鋼メーカー、モネット・イスパット&エナジーを同国高炉大手、JSWスチールが買収する方向が固まった。

 10日にモネットが開示した資料によると、9日付で債権団がJSWとAIONインベストメントが形成しているコンソーシアムによる買収を承認した。

 モネットはチャッティスガル州ライガルに年産能力150万トンの一貫製鉄所を持ち、厚板や棒鋼、線材といった建材を生産している。

 JSWの印国内での粗鋼生産は昨年度実績で1627万トンと過去最高を記録した。同社は今後も既存製鉄所増強を進める計画で、今月2日には投資ファンドのニューメタル&スチールによるエッサール・スチール買収にも参画することを公示した。ブーシャン・スチールの買収やオリッサ州の製鉄所増強で規模拡大を図るタタ製鉄との印首位争いが激しくなりそうだ。

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