昨季30本塁打のレイノルズがナショナルズとマイナー契約へ

日本時間4月13日、ナショナルズがマーク・レイノルズとマイナー契約を結ぶことで合意に達したことが明らかになった。まだ球団からの正式な発表はなく、身体検査を経て正式に契約が発表される見込みとなっている。

昨季のレイノルズはロッキーズの正一塁手として148試合に出場し、打率.267、30本塁打、97打点、OPS.839をマーク。出場試合数はオリオールズ時代の2011年(155試合に出場)以来の多さであり、シーズン30本塁打を記録したのも同じく2011年(37本塁打)以来だった。リーグ4位の175三振と相変わらず三振は多かったが、97打点はダイヤモンドバックス時代の2008年に並ぶ自己2位タイの数字。30代中盤に突入し、近年は自慢の長打力に陰りが見え始めていたものの、昨季は自己ベストに近い成績をマークして実力健在を印象付けた。

ところが、シーズン終了後にフリーエージェントとなると、なかなか買い手が見つからず、無所属のままシーズン開幕を迎えることに。各球団がレイノルズとの契約を躊躇するのには理由があり、昨季のレイノルズは「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドで打率.294、21本塁打、OPS.978をマークした一方、アウェイでは打率.242、9本塁打、OPS.703という平凡な成績に終わっているのである。また、レイノルズがレギュラーとしての起用を要求しているとの報道もあり、シーズンが開幕して2週間が経過したこのタイミングまで契約を得ることができなかった。

ナショナルズにはすでにライアン・ジマーマンとマット・アダムスという2人の一塁手がおり、レイノルズは故障者発生などのアクシデントに備えてマイナーで待機することになると見られる。ただし、レイノルズは二塁、三塁、外野の両翼での出場経験もあるため、これらのポジションの控えとしてメジャーに呼ばれる可能性もゼロではない。なお、レイノルズは2003年から2004年にかけてバージニア大学でジマーマンとチームメイトだった過去があり、レイノルズがメジャー昇格を果たせば、両者は14年ぶりに同じチームでプレイすることになる。

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