今季初先発・トロピアーノ好投 打線も15安打でエンゼルス5連勝

【エンゼルス 7-1 ロイヤルズ】@カウフマン・スタジアム

現在、ア・リーグ西地区首位を走るエンゼルスは大谷翔平の加入もあり日本時間4月12日時点で4連勝と波に乗っている。大谷をはじめ、イアン・キンズラーやザック・コザートといった新戦力が活躍し、チームに好影響を与えている。本日から始まったロイヤルズ戦でもチームの勢いが止まることはなかった。

エンゼルスにとって嬉しいニュースの1つに故障者リスト入りしていたキンズラーが戦列復帰し「1番・二塁」でのスタメン出場が挙げられる。そのキンズラーは復帰第1打席で相手先発、イアン・ケネディからあいさつ代わりの先頭打者本塁打を放ってエンゼルスに先制点をもたらした。一方で打線好調ではあるものの、先発投手陣のやりくりに苦労しているエンゼルスはこの日の先発マウンドに3Aから昇格してきたばかりの右腕、ニック・トロピアーノを送った。約2年ぶりの登板ということもあり緊張していたのか初回は1死一・二塁のピンチを迎えるもルーカス・デューダを併殺に抑えて無失点スタートを切った。

トロピアーノが好投を続ける中、大谷はこの日「8番・DH」としてスタメン出場。2回表の最初の打席はケネディの投球の前に見逃し三振に倒れ、4回表の第2打席ではレフトフライと通算92勝右腕に苦戦を強いられていた。キンズラーの本塁打後は両軍ともに点が取れていなかったが、試合が動いたのは7回表のエンゼルスの攻撃時だった。1死からマイク・トラウトの出塁をきっかけに2死二・三塁のチャンスをつくるとコール・カルフーンが2点タイムリーを放ち3対0とリードを広げた。

その後も走者を溜めて満塁としたところでロイヤルズは3番手、ブランドン・マウアーに交代。そして打席には大谷が立った。追い込まれながらもカウント1-2からの4球目のフォーシームをライト方向へと運ぶと打球は外野の間を抜けて大谷は一気に三塁へと到達しメジャー初の三塁打、走者一掃の3点タイムリーと結果を残した。7回の攻撃で一挙5点を奪ったエンゼルスは次の回にもトラウトの本塁打でさらにロイヤルズを突き放し、7対1で試合を決めた。

一方のロイヤルズはケネディが初回に被弾後も6回まで投げ切り先発としての役割を果たしたが、打線も7回裏に2死一・二塁とトロピアーノを追い詰めるも後続が続かず、8回裏にデューダのタイムリーで1点を返すのがやっとだった。9安打を放つも好調エンゼルスの勢いを止めることができずに本拠地で痛い敗戦となってしまった。

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