西湘バイパスが暫定3車線化 大型連休前に

 昨年10月の台風21号による高波被害を受け一部区間で2車線の対面通行となっている西湘バイパスが、今月下旬からの大型連休を前に暫定3車線に復旧する見通しとなった。

 国土交通省横浜国道事務所によると、規制が解除されるのは現在陸側の上り線を使って対面通行となっている約1・3キロの区間。17日に小田原方面の下り線1車線を開放し、25日ごろに上り線を2車線化する。

 高波被害では大磯町の区間で、海側を走る下り線の路肩や擁壁が約400メートルにわたって崩落。大磯西インターチェンジ付近の約1・3キロで片側1車線ずつの対面通行とし、仮復旧工事を行っていた。

 引き続き下りの1車線は通行規制を行い、擁壁の本復旧工事に入る。同事務所は2007年の台風による被害では復旧まで3年を要したとし、今回の工事についても「完了の見込みは現状では言えない」としている。

擁壁などが崩落した西湘バイパスの被災現場(横浜国道事務所提供)

© 株式会社神奈川新聞社