長崎県対馬市南端の厳原町豆酘(つつ)集落に暮らす小森午朗(ごろう)さん(73)、喜代子さん(70)夫婦のシバザクラ園が満開を迎えている。段々畑に数万株が植えられ、ピンク、水色、白の花々が滝のように斜面を彩っている。20日ごろまでが見ごろという。
段々畑は豆酘港を見渡す保床(ほとこ)山の斜面にあり、広さは約600平方メートル。土砂崩れを防ごうと、喜代子さんが10年ほど前に、半世紀ほど耕作が放棄されていた麦畑に約40株を植えたのが始まりだ。
夫婦は豆酘出身の幼なじみ。園内には午朗さん手作りの山小屋やハンモックもある。朝から夕方まで、シバザクラ園の手入れに励む小森さん夫婦。喜代子さんは「花見に来る人と話をしながらお茶を飲むのが生きがい」。午朗さんも「海や花を見て息抜きしてもらえたら」と笑顔で話す。
シバザクラ園は市消防署豆酘分遣所から約300メートル。開園は午前8時~午後4時までで、入園無料。
シバザクラが満開 ピンク、水色…数万株 段々畑に手作りの園 対馬・豆酘の小森さん夫婦
- Published
- 2018/04/14 00:21 (JST)
- Updated
- 2018/12/10 14:46 (JST)
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