ダイヤモンド・プリンセス出港 春の船旅へ大さん橋から

 英国船籍の豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875トン)が13日、横浜港大さん橋国際客船ターミナルから出港した。横浜港が発着点となる2018年最初のクルーズで、年間を通して過去最多となる26回の寄港を予定している。

 「春の日本海探訪クルーズと韓国」と銘打つ8日間の船旅。乗客は日本人と欧米人がほとんどで、リピーターを中心にほぼ満室となる約2700人に達した。

 米国の運航会社プリンセス・クルーズは13年から、横浜と神戸を母港にした日本発着クルーズを展開。5周年を迎える今年は初めて冬季を含めた通年運航を予定している。

 今年のクルーズ開始を記念した市主催のセレモニーが大さん橋で開かれ、市港湾局の伊東慎介局長は「横浜港の美しい景色と充実したターミナル設備、経験豊富なスタッフがそろい、万全の態勢で寄港を迎えたい」とあいさつした。

 同社は12日、19年3月から20年3月まで計41本の日本発着クルーズを行うと発表。同社日本オフィス、カーニバル・ジャパンの堀川悟社長は都内で開かれた会見で「13年に日本発着クルーズを始めて以来、過去最長となる」と強調した。

黄色いタオルを振りながらダイヤモンド・プリンセスの出港を見送る市民ら =大さん橋国際客船ターミナル

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