第3管区海上保安本部(横浜)の宮崎一巳本部長(58)が13日、就任会見を開き、首都圏の海上輸送の大動脈である東京湾を抱えることから、「船舶交通の安全確保、海難救助、治安の維持、災害対策などの基幹業務を初心に返ってしっかりと取り組みたい」と抱負を述べた。
重要課題に2020年東京五輪・パラリンピックを挙げ「『テロを起こさない』との決意のもと、大会の成功にも貢献できるよう着実に準備を進めたい」と述べ、開催地として警備を強化する考えを示した。
海上保安大学校卒で、前任地は11管(那覇)の本部長。石垣海上保安部を含めて沖縄に直近の4年間勤務し、沖縄県・尖閣諸島を巡る対応などに向き合った。
3管は約20年ぶりで3回目。通算4年目の勤務となる。「尖閣諸島の領海警備は全庁挙げての仕事という認識になっている。必要があれば3管としても支援したい」と話した。
長崎県佐世保市出身。長男は独立し、妻と長女の3人暮らし。趣味はウオーキングやジョギング。夜は沖縄で覚えた泡盛を楽しむ。