【大井町】酒粕で入浴剤を試作 酒蔵文化と末病の改善で地域活性へ 南足柄市・大井町・松田町・山北町・開成町

入浴剤の試供品とパンフレット

 大井町商工振興会(中村義夫会長)と大井町地酒で乾杯推進協議会(鈴木幸康会長)がこのほど、「地酒」の飲酒以外の活用を目的に、「県西地域未病資源活用促進補助金」を活用して町内にある酒蔵の酒粕を使った入浴剤を試作した。先着80人のモニターを募集している。

 大井町では2016年に「大井町地酒で乾杯を推進する条例」が制定されたことを機に、役場と商工振興会、酒店、飲食店、町内にある酒蔵の石井醸造と井上酒造が「大井町地酒で乾杯推進協議会」を立ち上げ、地酒を前面に打ち出した町のPRに力を入れてきた。昨年度は酒蔵見学やコンサート、飲食店で地酒を楽しむイベントなどを開催した。

 入浴剤の開発は近年の健康ブームで酒風呂が注目されていることもあり、昨年9月から開発を始めた。入浴剤は2種類あり、石井醸造の「曽我の譽」と井上酒造の「夢高尾」の酒粕で計200袋試作した。

 大井町地域振興課で先着順に試供品を渡して、使用した感想や改善点などのアンケート調査を行っている。

 中村会長と鈴木会長は「皆さんに使っていただき、お声を聞かせていただければ」と話している。

 問い合わせは大井町地域振興課【電話】0465・85・5013へ。

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