ドジャースの追撃及ばずDバックスが西地区10勝一番乗り

【ダイヤモンドバックス 8-7 ドジャース】@ドジャー・スタジアム

昨年、世界一まであと一歩というところまで進んだドジャースは日本時間4月13日時点で4勝7敗となかなか調子が上がってこない。特に初回に点数を取られた場合は負けている傾向にあり、先発投手としてはこの流れを断ち切りたいところ。この重要な役割を担ったのは前田健太だったが、序盤から制球乱れを露呈し不安定な投球となってしまった。

初回の前田の立ち上がりは先頭打者のデービッド・ペラルタに四球を与えると1死一・二塁のピンチを迎える。そして迎えたダニエル・デスカルソにタイムリーを打たれていきなり1点を失う。2回は3者凡退に抑えて立ち直ったかに見えたが、3回の投球ではこの回の先頭打者、ザック・グレインキーへの四球をきっかけに自らの悪送球も重なって無死満塁とピンチを広げた。その後のデスカルソの打席では2回の暴投と犠牲フライを打たれて3失点、勢いに乗ったダイヤモンドバックス打線を止めることができずにジャロッド・ダイソンにタイムリーツーベースを打たれたところで前田はマウンドを降りた。結果は3回途中5安打5失点、制球に苦しみ試合をつくることはできなかった。

悪い流れを止めたいドジャース打線は初回、クリス・テイラーが先頭打者弾で1点を返すもグレインキーの前に6回まで2得点のみだったが、2対7で迎えた7回の攻撃で1死二・三塁と攻め立てる。その後はテイラーとコリー・シーガーの1、2番コンビの連続タイムリーなどで5対7と2点差に追い上げた。終盤から驚異的な追い上げをみせるドジャースに対してダイヤモンドバックスは8回表、ニック・アーメッドの一発で8対5と3点差にするが、その裏に代打、チェイス・アトリーのタイムリーで7対8と接戦となった。

最終回にはダイヤモンドバックスの守護神、ブラッド・ボックスバーガーが抑えて試合終了。両軍合わせて21安打が飛び出す打撃戦は1点差でダイヤモンドバックスが逃げ切る形となった。先発、グレインキーは7回途中4失点も今季初勝利を挙げ、一方で前田も5失点で初黒星となり明暗が分かれた。これでダイヤモンドバックスはナ・リーグ西地区首位をキープし同地区で10勝一番乗りとなった。

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