川崎の更生保護施設を法相視察

 上川陽子法相は14日、刑務所から出所した人たちの社会復帰を支援している川崎市川崎区の更生保護施設・川崎自立会(斎藤文夫理事長)を視察した。

 地域の更生保護関係者らと意見を交わし、「地域の方々が、さまざまな角度から立ち直りを支援していただいており感銘した。川崎市は地域包括支援システムを更生保護にも使っていると聞いた。恐らく他ではないことで、ぜひモデルにしたい」と話した。

 出所者らを10年で35人雇用している横浜市の建設会社社長林田奈保美さん(62)は法相との意見交換で「裏切られることもあるが、『あなたが幸せになれば私も幸せになれる』と話し、受け入れている」と話していた。

 刑法犯の認知件数は減少傾向にある中、再犯率は増加傾向にあり、政府は昨年12月、再犯防止推進計画を閣議決定。特に地方公共団体や民間との連携が盛り込まれており、政策に反映しようと視察が行われた。

川崎自立会内を視察する上川法相(中央)

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