ナショナルズ・シャーザーが7回無失点と圧巻の投球で今季3勝目

【ロッキーズ 2-6 ナショナルズ】@ナショナルズ・パーク

昨年地区優勝を果たしたナショナルズは開幕14戦で6勝8敗と勢いに乗り切れていないが、チームを勇気づけるのはエースの活躍が不可欠だ。ナショナルズのエースといえば球界を代表する投手の1人であるマックス・シャーザー。彼は日本時間4月15日に行われたロッキーズ戦で圧巻の投球をみせて勝利に貢献した。

シャーザーは前回登板となったブレーブス戦で2安打10奪三振の完封勝利でシーズン2勝目を飾っており好調を維持している。迎えた今回のロッキーズ戦では初回に1死一塁からチャーリー・ブラックモンに出会い頭の一発を浴びて2点を失うスタートなるもここからがエースと言われる理由の1つ、驚異の修正能力を発揮した。被弾後はカルロス・ゴンザレス、イアン・デズモンドを2者連続三振に抑えてこの回を最小失点で乗り切る。続く2回には前の回から5者連続三振を記録し、7回を投げ切ったところで降板するまで許した安打は初回の本塁打のみで7回1安打11奪三振無失点と強打のロッキーズ打線を退けた。

エースの好投に応えたい打線も序盤は相手先発、ジョン・グレイの前に無得点に抑えられるもチャンスを迎えたのは4回裏の攻撃。2死からシャーザーとバッテリーを組むマット・ウィータースが今季1号本塁打を放ち1点を返す。そして6回裏には先頭打者のウィルマー・ディフォのヒットをきっかけに1死二・三塁と走者を溜めると前打席で一発を放ったウィータースのタイムリーなどで5対2と逆転に成功した。次の回にもダメ押しの1点を追加したナショナルズはシャーザー降板後はライアン・マドソン、ショーン・ドゥーリトルの勝利の方程式で6対2と快勝した。

一方のロッキーズはエースのグレイの先発やブラックモンの先制2ランと序盤は有利に試合を進めるも終わってみれば打線はわずかに2安打のみで精彩を欠いた。グレイは6回途中5失点で今季3敗目を喫した。ここまでわずか1勝と勝てていないがチームが浮上するためには彼の好投が必要不可欠だろう。

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