16日午前3時15分から敵地ロイヤルズ戦、最高気温は約3度の予想
エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日午前3時15分開始)、敵地カウフマン・スタジアムでのロイヤルズ戦で今季3度目の先発マウンドに上がる。ここまで2戦2勝、防御率2.08。いずれもアスレチックスが相手で、8日(同9日)の前回登板では7回途中まで1人の走者も出さない完全投球を続けるなど、計13イニングで18奪三振という圧巻の成績を残している。
ただ、15日の試合では相手打線だけでなく、“極寒“も大きな敵となりそう。地元メディアによると、カンザスシティを本拠地とするロイヤルズの右腕ですら「同情」しているという。一方で、敵将のネッド・ヨスト監督はメジャーで旋風を巻き起こしている大谷の圧倒的な能力を絶賛。「打者・大谷」に続いて、「投手・大谷」と対戦することになるが、「見るのは興味深い」と話している。
MLB公式サイトによると、15日のカンザスシティの最高気温は天気予報で華氏38度(摂氏3.33)と予想されているという。日本ではまずありえない厳しい環境での登板となるが、特集のタイトルは「先発前のオオタニにとって寒さは問題ではない」。記事では、大谷が岩手の奥州市で育ったこと、札幌ドームがあるとはいえ、プロ入り後は北海道を本拠地とする日本ハムでプレーしてきたことなどを紹介している。
その上で「オオタニは寒さに慣れている。おそらくはその中で投げることも」とも”推測”。登板を控えた本人が、寒い中でも投げる準備を進めるだけだと話したことにも触れている。
相手球団の投手も「同情」する寒さ、敵将は絶賛「見るのは興味深い」
ただ、厳しい環境であることは確か。2016年からロイヤルズに所属し、今季で3年目を迎える右腕イアン・ケネディは、米全国紙「USAトゥデイ」の取材に対して「彼に同情するよ」と話したという。「先週クリーブランド(インディアンス戦)で、華氏34度(摂氏1.11度)の中で登板した。背中が痛んだよ。脚もね。適応力が試される」。メジャー3度目の先発はたくましさが求められる。
一方で、メジャー3度目の先発登板に大きな注目が集まることも間違いない。前回登板は7回1安打無失点12奪三振1四球という衝撃的な内容。投げるたびに期待は高まっていくことになりそうだ。敵将のヨスト監督も地元紙「カンザスシティ・スター」の中で「特別なスキルセットだ。そうそう手にすることはできない。とても、とても貴重だ。あのレベルで投手を務めつつ、打者としても優秀。球史においてそういったケースは多くはなかったからね」と絶賛している。
ロイヤルズとしては“難敵”を相手にすることになるが、指揮官は「彼は多くの人々を魅了している」とした上で「見るのは興味深いだろうね」とも言及。大谷の圧巻のパフォーマンスは、日本や米国のファンに加えて、メジャーの他球団の監督や選手すらも「魅了」しているようだ。
果たして、3度目の先発登板でどのような投球を見せてくれるのか。その一挙手一投足から目が離せない。
(Full-Count編集部)