スズメバチの巣駆除費用を助成 箱根

 箱根町は2018年度、スズメバチの巣の駆除費用の助成を始めた。スズメバチは全国的に増加しており、町は住民や観光客の安全確保につなげたい、としている。

 町環境課によると、個人が所有する敷地や建物内の巣の駆除を業者に依頼した個人に対し、費用の半額を補助する。1万円が上限。18年度は70人ほどの利用を見込んでおり、当初予算に70万円を計上した。

 スズメバチの活動期は5月から10月ごろで、住宅の軒下や庭の木などに巣を作る。性格はどう猛で、刺されると死に至る危険もあるという。住民から助成の要望が数年前から町に寄せられ、事業者からも観光客の安全を懸念する声が上がっていた。

 同課は「被害が出ないよう、まちづくりの一環として制度を利用してもらえたら」と呼び掛けている。助成を受けるには、巣の撤去前と撤去後の写真や駆除費の領収書の提出などが必要。問い合わせは、同課電話0460(85)9565。

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