フローレスのサヨナラ弾でメッツが5カード連続勝ち越し

【ブリュワーズ2-3xメッツ】@シティ・フィールド

前日の試合で9連勝がストップしたメッツだが、簡単に連敗しないところにチーム状態の良さがうかがえる。2回表から4回表にかけて8者連続三振と圧巻のピッチングを続けていた先発のノア・シンダーガードが降板した6回表に守備の乱れから逆転を許したものの、直後の6回裏にブランドン・ニモの1号ソロで同点に追い付き、試合はそのまま9回裏へ。ブリュワーズ5番手のマット・アルバースが簡単に二死を奪い、延長戦突入かと思われたが、ウィルマー・フローレスがカウント1-2からの4球目、やや甘く入ったシンカーを左中間スタンドに叩き込んで試合を決めた。

9回裏の攻撃が始まったとき、メッツのミッキー・キャラウェイ監督は「試合に勝って早く温まりたい」と考えていたという。気温5度という寒さのなかで行われた一戦はフローレスのサヨナラ弾により延長戦突入を回避し、フローレスは「あの寒さから脱出できて良かったよ」と暖かいクラブハウスで語った。シンダーガードの力投やフローレスの劇的な一発が目立ったメッツだが、「1番・センター」で先発出場したニモが同点弾を含む3安打の活躍で勝利に貢献。マイケル・コンフォートの戦列復帰によりコンスタントな出場機会を得ることができていないニモだが、「僕はワールドシリーズを制覇するチームの一員でありたいんだ。ベンチに座ることになったとしても構わない」とチーム優先の姿勢を貫いている。選手たちの献身的な姿勢もチームの快進撃を支えていると言えそうだ。

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