若手野手の活躍でフィリーズが6連勝 直近9試合で8勝の快進撃

【フィリーズ10-4レイズ】@トロピカーナ・フィールド

5連勝中と勢いに乗るフィリーズは、「ジャッキー・ロビンソン・デー」に行われた敵地でのレイズ3連戦の最終戦にも10対4で快勝。先発のベン・ライブリーは4回3失点と先発の役割を果たすことができなかったものの、多少のビハインドであれば跳ね返せるだけの勢いが今のフィリーズにはある。3回表に逆転の3点タイムリー二塁打を放った新人スコット・キンガリーを筆頭に、27歳以下の5選手がチームの全10打点を叩き出す活躍。若手野手の活躍がチームの快進撃を支えている。

「僕たちは楽しみながらプレイしているよ。何点かリードしていても、何点かリードされていても、僕たちはポジティブに戦うことができている。これは大きなことだと思うんだ。今は勢いに乗っているし、楽しいよ」と逆転打を放ったキンガリーは現在のチーム状態について語る。6試合連続安打を記録し、同期間に11打点を叩き出している自身の活躍はもちろんのこと、この試合では25歳のリーズ・ホスキンスとマイケル・フランコがそれぞれ1打点と2打点、27歳のセザー・ヘルナンデスとアーロン・アルテールがそれぞれ1打点と3打点をマークし、チームの全10打点を27歳以下の若手野手が記録。彼らが競い合いながら好成績を残していることが、チームの好成績につながっている。

ゲーブ・キャプラー監督は「ビッグイニングを作ることは試合に勝つうえでとても重要だ」と語り、3回表に4点、8回表に5点を挙げた打線の働きを高く評価。直近9試合で8勝1敗と好調のフィリーズだが、同期間に65得点(1試合平均7.2得点)をマークしている打線の働きがチームの快進撃を支えていることは間違いない。キンガリーは「チーム全体で相手投手に球数を投げさせて、攻略することができている」と各打者が「打線」として機能していることに手応えを感じているようだ。

キンガリーやホスキンスを筆頭に、有望な若手選手を多く抱えているフィリーズ。彼らが実戦経験を積みながら順調に成長していけば、今季のメジャーリーグにサプライズを起こすことも決して不可能ではないはずだ。

© MLB Advanced Media, LP.