現在のアーセナルではピエール・エメリク・オバメヤン、アレクサンドル・ラカゼットのFW2枚が攻撃陣の中心となりつつあり、高額な移籍金で獲得した以上は彼らをスタメン起用し続けていくのだろう。そんな中、諦めずに懸命にアピールしているのがFWダニー・ウェルベックだ。
ヨーロッパリーグではオバメヤンが起用できないこともあり、ウェルベックは主にヨーロッパリーグで躍動。ミラン戦2ndレグ、CSKAモスクワ戦2ndレグで得点を決めるなどチームのベスト4進出に大きく貢献してきた。今のアーセナル攻撃陣の中でウェルベックは主役と呼べるタイプではないものの、結果を出してくれる心強い存在だ。
気になるのはウェルベックがロシアワールドカップを戦うイングランド代表メンバーに入れるかどうかだが、アーセナル指揮官アーセン・ヴェンゲルは代表監督にとってウェルベックが貴重なオプションになるはずとメンバー入りを確信しているようだ。
「ダニーに怪我がない時、本当に良い選手なんだ。代表チームに彼の居場所はあるよ。代表監督なら、彼がワイドな位置でもプレイできるのは非常に興味深いものだよ。右でも左でも、中央でも、彼は誰とでもプレイできるんだ」
イングランド代表ではハリー・ケイン、ジェイミー・バーディとセンターフォワードの主力とバックアッパーが揃っており、ワイドな位置にはラヒーム・スターリングもいる。彼らに比べてウェルベックのインパクトはやや薄いかもしれないが、複数の位置をこなせる選手は限られた代表メンバーの中で貴重な存在になる。主役タイプでなくとも、身体能力に優れてオプションも豊富なウェルベックはロシアに連れて行きたい人材の1人と言えよう。
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