ボルボ 新型XC40を発売…2018年欧州カー・オブ・ザ・イヤーカーが日本上陸

ボルボ 新型XC40

ボルボ・カー・ジャパンは、プレミアムコンパクトSUV、XC40を2018年3月28日より正式発売した。価格は389万円~559万円(消費税込)。

なお、2018年1月末に300台限定で先行導入されている「XC40ファーストエディション」については、早くも完売とのことだ。

XC40は、新開発の小型車向けプラットフォーム「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)」を採用した、都市型のライフスタイルにマッチする、ボルボ初のコンパクトSUVである。

スポーティーでカジュアルなエクステリアと、車内の収納スペースへ解決法を提案をしたユニークなインテリアを採用。最新の先進安全・運転支援技術として、ボルボ初となる「オートブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)」をはじめ、16種類以上の先進安全・運転支援技術「インテリセーフ」を標準装備し、ボルボならではの高い安全性を実現している。

都市のライフスタイルにマッチする個性的なデザイン

エクステリアは、個性的なファッションや建築、新しい文化を参考に、刺激に満ちた都市の生活を反映したデザインで、斬新で力強いスタイルとしている。高い地上高と大径アルミホイールがもたらす、力強いプロポーションにより、コンパクトながらSUVらしい存在感を表現するとともに、迫力あるフロントからエッジを効かせたリアスタイルに至るまで細部にもこだわり、スポーティーでカジュアルなスタイリングを実現している。同時に内外装は、幅広い選択肢の中から個性を表現できるカラーを選択することができる。

フロントデザインは新世代ボルボの共通アイコンである北欧神話のトールハンマーをモチーフとしたT字形LEDヘッドライトを採用するとともに、力強く張り出したフロントグリル、立体的な造形のフロントバンパーを採用することで、タフなイメージを表現。またリアは、ボディサイドに回り込むL字型のLEDテールライトでワイドさを強調すると同時に、大きく張り出したルーフエンドスポイラーでスポーティーさを演出している。

洗練された上質なインテリア

ボルボ 新型XC40

高い実用性と洗練を高次元で両立した、まったく新しいインテリアデザインを採用した。全体のレイアウトは扱いやすさを考慮して整然とデザインされ、そこに個性的なフレームレスタイプのルームミラーや、ダッシュボードのデコレーションパネルを照らすLEDライトを加えることで、特別な空間を演出している。多彩なシートカラーに加え、R-Designには「Lava」オレンジカラーのフロアカーペットとドア内貼りを選択することもできる。

また機能性の面において、多くのドライバーが使い勝手の面で不便を感じていることに着目。スマートフォンやタブレット、バッグ、ティッシュボックス等を置く最適な場所が不足していること、またスマートフォンでは充電ケーブルが邪魔になることなど、車内での不満を解決するためにインテリアデザインを最適化した。

この結果、グローブボックスにバッグが掛けられるリトラクタブルフックの追加、低音用スピーカーをダッシュボード側に移動することで、大型のペットボトルと、ノートパソコンも収納できる大容量ドアポケット、スマートフォンを置くだけで充電できるワイヤレス・スマートフォン・チャージを採用しすっきりと収納できるなど、日常生活で使いやすい実用性に優れたインテリアデザインとしている。

この他、大容量のラゲッジスペースには、折りたたみ可能なラゲッジフロアや、大きな荷物を積む際に不要となるラゲッジカバーを床下に収納できる等、斬新な多くのアイデアを採用している。

新開発小型車用プラットフォーム「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ)」を採用

プラットフォームには、小型車専用として新開発された「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ)」を初めて採用した。このCMAは90シリーズと60シリーズで採用されている大型車用の新世代プラットフォーム「SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ)」と同様に、サイズやパワートレインの自由度が高いのが特徴だ。高度な安全性や機能性はSPAと基本的に共用しており、90シリーズや新型XC60で実現された先進技術をコンパクトカーに搭載することを可能にしている。

今後、CMAを使った新たなモデル追加にも期待したいところだ。

16種類以上の安全・運転支援技術を標準装備

新型XC40は、最新のテクノロジーを活用し、90シリーズや新型XC60とほぼ同等となる16種類以上の先進安全・運転支援技術「インテリセーフ」を標準装備。「歩行者・サイクリスト・大型動物検知機能付衝突回避・軽減フルオートブレーキ・システム」、「パイロット・アシスト(車線維持支援機能)」、「BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」などの充実した機能を搭載するほか、新型XC40では新機能として「オートブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)」を搭載した。これは、駐車スペースから後退して出庫する際、リアバンパーに内蔵されたミリ波レーダーによって接近する車両を検知し、警告音でドライバーに知らせるとともに、必要に応じてオートブレーキを作動させ、衝突の回避または衝突被害の軽減を図るものである。

自動運転「レベル2」相当となる、パイロット・アシストを標準装備

全車速追従機能付ACCを設定した130km/h未満の速度域において、運転支援機能「パイロット・アシスト」は、車線の中央を保持できるよう支援する。この機能は渋滞中でも車線を維持するようにステアリング操作をアシストし、先行車や隣接車線の他車と接触するリスクを低減させてドライバーの負担を軽減する。単独走行中でも作動させることが可能だ。

2つのパワートレインを設定

ボルボ 新型XC40

新型XC40では燃費効率とパフォーマンスを両立する新世代パワートレイン(Drive-E)として、出力の異なる「T4」「T5」2種類の2リッター4気筒直噴ターボエンジンを搭載した。駆動方式は、電子制御AWDシステムをベースに、T4エンジン搭載車にはFFモデルも用意している。トランスミッションは、8速ギアトロニック付オートマチックトランスミッションを採用し、なめらかな変速動作とダイレクト感のある走りを実現。また、将来的には、プラグインハイブリット、EVモデルも追加される予定だ。

直感的な操作が可能なインフォテイメントシステム「SENSUS」

XC40はドライバーが直感的に操作できる独自のインフォテイメントシステム「SENSUS(センサス)」を搭載している。インパネ中央に配置された9インチのセンターディスプレイは、赤外線方式タッチスクリーンを採用しており、北欧生まれらしく手袋をしていても操作が可能となっている。またドライバーが走行中に必要な情報は、12.3インチドライバーディスプレイ(メーターパネル)にも表示される。

さらに、音声認識機能により視線の移動をすることなく、ナビゲーションの目的地の設定やエアコンの温度調整、メディアの操作などの幅広い操作を音声で行うことができる。SENSUSはApple社のCarPlayとGoogle社のAndroid Autoに対応している。(一部グレードはオプション)

オーディオシステムでは、力強い低音を再生する「エアウーファーテクノロジー」を標準装備。通常はドア下部に装備されるスピーカーをダッシュボード奥に設置することにより、キャビン内の収納スペース確保も実現しているさらに、より高音質な「haman/kardonプレミアムサウンドオーディオシステム」も設定している。(Inscriptionグレードに標準装備、その他グレードはオプション)

© 株式会社MOTA