アルセロール・ミッタル(AM)は13日、イタリア高炉大手のイルバ買収で欧州当局の認可を得るため、売却候補としている製鉄所を発表した。
売却を予定しているのはイタリアのAMピオンビーノ、ルーマニアのAMガラチ、マケドニアのAMスコピエ、チェコのAMオストラバ、ルクセンブルクのAMデュドランジュのほか、ベルギーのリエージュ近郊にあるフレマルの溶融亜鉛めっきライン2基とティユールの酸洗、冷延、電気錫めっきライン。
AMはもともと欧州では最大の薄板メーカーで、欧州委員会(EC)はイルバを買収すれば溶融亜鉛めっき鋼板やブリキといった品種でAMのシェアが高くなり過ぎることを問題視しているようだ。
AMは生産拠点の一部を手放すことを条件として提示し、買収の認可を得たい考え。ECは5月23日までに最終判断を下すと見込まれている。