「働き方改革」の問題点考えよう 19日、横浜で集会

 「働き方改革」について考える集会が19日、横浜市中区の市開港記念会館で開かれる。政府が成立を目指す働き方改革関連法案に反対の立場を取る神奈川労働弁護団の主催。一部専門職を労働時間規制の対象外とする「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」の危険性や、本来在るべき改革について認識を共有する。

 集会では、労働問題が決して人ごとではないことを理解してもらうため、現場の生の声を届けることに力点を置く。長時間労働の被害者や遺族、労働運動に携わる弁護士らが登壇。裁量労働制の不適切な運用や過労死を巡る訴訟、非正規差別の現状など、多岐にわたる事例を報告する。

 また日本労働弁護団幹事長の棗(なつめ)一郎弁護士が、今国会に提出された働き方改革関連法案を巡る情勢についても解説。同法案に盛り込まれた高プロに対しては、野党側が裁量労働制を超える長時間労働を招くとして反発している。

 午後6時半から2時間程度を予定。入場無料。問い合わせは、神奈川労働弁護団事務局長の田渕大輔弁護士電話045(651)2431。

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