パクストンがカイケルとの投手戦を制しマリナーズ2位浮上

【アストロズ1-2マリナーズ】@セーフコ・フィールド

マリナーズの躍進に欠かせない男がようやく今季初勝利をマークした。過去2先発でいずれも2失点と試合を作りながらも白星に恵まれていなかったジェームス・パクストンが、日本時間4月17日のアストロズ戦に先発。初回にジョージ・スプリンガーに先頭打者アーチを浴びたものの、気落ちすることなくすぐに頭を切り替え、6回3安打1失点の快投を披露した。マリナーズ打線はアストロズ先発のダラス・カイケルから2点をもぎ取り、7回以降はニック・ビンセント、フアン・ニカシオ、エドウィン・ディアスの必勝リレーでアストロズの反撃をシャットアウト。今季成績を9勝5敗としたマリナーズは、3連敗で10勝7敗となったアストロズをかわし、ア・リーグ西部地区の2位に浮上した。

スプリンガーの先頭打者アーチで出鼻を挫かれる形となったパクストンは「ヒット1本やホームラン1本を打たれたからといって降板させられるわけではない。次の投球に集中したよ」とすぐに気持ちを切り替え、強打のアストロズ打線に立ち向かっていった。スプリンガーに被弾した以降は単打を2本許しただけ。四球を3つ与えたため、毎回のように走者を背負うピッチングとなってしまったものの、本来の力強いピッチングでアストロズ打線に追加点を許さなかった。

好投するパクストンを援護したい打線は、アストロズ先発のカイケルをなかなか攻略できなかったものの、4回裏にネルソン・クルーズの戦列復帰後初となる一発で同点に追い付き、6回裏にはデービッド・フレイタスとディー・ゴードンの2者連続二塁打で勝ち越しに成功。最後はクローザーのディアスが締めくくり、リーグ最多の7セーブ目をマークした。

「僕たちは良い戦いを続けている。戦力も整いつつあるしね」とゴードンが語ったように、マリナーズは正捕手のマイク・ズニーノや新戦力のライオン・ヒーリーを欠きながらの戦いを強いられるなかで9勝5敗と上々のスタートを切った。彼らが復帰して戦力が完全に揃ったとき、マリナーズはさらなる快進撃を見せてくれるかもしれない。今季こそ2001年以来となるポストシーズン進出を期待しても良さそうだ。

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