好投の柳をケンプ、グランダルの一発で援護 ドジャース大勝

【ドジャース10-3パドレス】@ペトコ・パーク

大黒柱クレイトン・カーショウの好投で連敗を3で止めたドジャースは、日本時間4月17日のパドレス戦に柳賢振(リュ・ヒョンジン)が先発。カーショウのような相手打者を圧倒するピッチングではなかったものの、制球よく丁寧にコースを突くピッチングでパドレス打線を翻弄し、6回93球を投げて被安打3、奪三振9、無四球、無失点と安定したパフォーマンスを披露した。打線は3回表にマット・ケンプの2号スリーラン、9回表にはヤスマニ・グランダルの3号グランドスラムが飛び出し、今季最多の10得点。今季2度目の2連勝を飾った。

試合後、柳は「良いピッチングができたと思います」と自身の投球を振り返った。「私は常に『自分は力で打者を抑えることはできない』と言っています。だからこそ、コマンドがとても重要なのです。良いピッチングをして勝利に貢献できたので良かったです」と柳が語ったように、柳は相手打者を圧倒するようなスピードボールや変化球を持っているわけではない。無四球という結果が示しているように、安定した制球力で丁寧なピッチングを心掛けたことが6回2失点という好投につながったと言えるだろう。

ドジャース打線は2回表にグランダルのタイムリー二塁打で先制。直後の2回裏にクリスチャン・ビヤヌエバの6号ツーランで逆転を許したものの、続く3回表にエンリケ・ヘルナンデスのタイムリーやケンプの2号スリーランなど一挙5得点で再逆転に成功した。6対2と4点リードで迎えた9回表にはパドレス5番手の牧田和久を攻め、二死満塁からグランダルが3号グランドスラム。9回裏にスコット・アレクサンダーが1点を失ったものの、大勢に影響はなく、ドジャースが10対3で大勝した。

柳は6回1安打8奪三振無失点で今季初勝利をマークした前回登板に続く好投で自身2連勝。「2試合連続で8個以上の三振を奪うことができているのは、コマンドがしっかりしていることの表れだと思います」と自身の投球に手応えを感じており、2年連続で14勝をマークした2013~2014年の輝きを取り戻しつつある。地区6連覇に向けて苦しいスタートとなったドジャースだが、柳の完全復活がチームにとって明るい材料であることは間違いない。

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