広島描く小説で「優秀賞」中原区在住葛麻吏旺(かつまりお)さん 川崎市中原区

賞状を手にする葛麻吏旺さん

 広島をテーマとした初のコンテスト「廣島小説大賞」で、区内在住の葛麻吏旺さん(50)が優秀賞を受賞した。題名は「大統領の折り鶴」。被爆三世の主人公が、広島を訪問したオバマ前大統領が残した折り鶴を目にして沸いた不思議な感情を描く重厚な作品。コンテストはプロ・アマ不問で、8000字程度の短編小説。昨年10月まで募集され、全国から96作品が寄せられたという。審査を経て、大賞1作品、優秀賞4作品、佳作5作品が選出、先月広島市内で授賞式が行われた。受賞作品は今夏、主催した(株)ザメディアジョンから短編集として出版される予定という。

 今回の受賞に葛麻吏旺さんは「入賞できるとは思わず驚いたが嬉しかった」と笑顔をみせる。40歳から執筆活動を始め、働きながらプロデビューをめざしている葛麻吏旺さん。立川文学賞でも入賞経験があり、今後は「川崎市をテーマとした小説にもチャレンジしていきたい」としている。
 

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