〔口永良部島〕噴火警戒レベル2(火口周辺規制)へ引下げ(4/18)

18日11:00、福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は、鹿児島県屋久島町の口永良部島について、噴火警戒レベルをレベル3(入山規制)からレベル2(火口周辺規制)へ引下げる「噴火警報」を発表しました。
2015年6月19日にごく小規模な噴火が発生した口永良部島では、その後噴火は発生しておらず、新岳火口の西側割れ目付近には依然として熱異常域が存在するものの、温度は低い状態が続いています。また、新岳火口を挟む全球測位衛星システム(GNSS)の基線では、2016年1月頃から緩やかな縮み傾向が見られています。
一方、火山性地震は概ね多い状態で経過しており、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も2014年8月の噴火前の水準には低下しておらず、火山活動がやや高まった状態となっていることから、引き続き小規模な噴火の可能性があるとして、新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に、新岳火口から西側の概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒するよう呼びかけています。

◆口永良部島 近年の火山活動
<2014年>
・08/03 12:24頃、34年ぶりとなる噴火発生、灰色の噴煙が火口縁上800m以上に達し、山頂火口から数百mの範囲に大きな噴石が飛散。
    13:50 噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から3(入山規制)に引上げ。

<2015年>
・05/29 09:59頃、爆発的噴火発生、火砕流が海岸にまで達する。
    10:07 噴火警戒レベルを5(避難)に引上げ。
    10:15 屋久島町が口永良部島全域に島外への避難指示発表。

・06/18 12:17頃、噴火発生、空振を観測。
・06/19 09:43頃、ごく小規模な噴火発生。

・12/25 屋久島町が前田・向江浜・寝待地区を除き避難指示を解除。

<2016年>
・06/14 18:00 噴火警戒レベルを3(入山規制)に引下げ。
・06/25 屋久島町が寝待地区を除き避難指示を解除。

・10/25 屋久島町が寝待地区の避難指示を解除。全地域で解除された。

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