ベティスがまたも好投 ロッキーズ今季初の零封勝利

【ロッキーズ2-0パイレーツ】@PNCパーク

雪が舞うPNCパークでロッキーズ先発のチャド・ベティスが見事なピッチングを披露した。今季から本格的に使い始めたチェンジアップを武器にパイレーツ打線を翻弄し、8回途中まで85球を投げて打たれたヒットは5本。2度の併殺などでピンチを未然に防ぎ、得点圏に進めた走者は2人だけだった。「試合前にウォームアップをしていたとき、手がとても冷えていたから少し心配だったんだ」とベティスは今日の登板を振り返ったが、そんな不安を微塵も感じさせない堂々たるピッチングで今季3勝目(0敗)をマークした。

パイレーツ先発のトレバー・ウィリアムスは開幕3連勝中と好調で、この日も6回2失点と安定したピッチングを披露したが、ベティスはその上を行った。「一番良かったのはチェンジアップだよ」と本人が話したように、チェンジアップが非常に効果的で、5安打と2四球で計7人の走者を出しながらも、複数の走者を許したイニングは一度もなし。8回裏先頭のジョーディ・マーサーに二塁打を浴び、一死三塁となったところでブライアン・ショウのリリーフを仰いだが、ピンチすらほとんど作らない見事なピッチングで今季の防御率を1.44とした。

打線は初回に一死一、三塁のチャンスを作り、カルロス・ゴンザレスの内野ゴロの間に先制。4回表にはライアン・マクマーンのタイムリーでリードを2点に広げた。その後は打線がつながらず、追加点を奪うことはできなかったものの、今日のベティスにはこの2点があれば十分だった。

8回裏にベティスが残した一死三塁のピンチは、ショウがショーン・ロドリゲス、ジェイク・マギーがグレゴリー・ポランコを抑えて無失点。最終回はクローザーのウェイド・デービスが登板し、パイレーツの中軸を三者凡退に抑えて今季8セーブ目をマークした。

ロッキーズのバド・ブラック監督は「良い当たりはほとんどなかったね。素晴らしいピッチングをしてくれたよ」とベティスの好投を絶賛。ロッキーズはこれで3連勝となり、直近6試合で5勝と好調。チャーリー・ブラックモン、ノーラン・アレナードらを擁する打線は以前から強力であり、投手陣がこのまま好調を維持するようなら、今後さらに白星は増えていきそうだ。

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