アスレチックスが移転50周年の記念試合に完勝

【ホワイトソックス2-10アスレチックス】@オークランド・コロシアム

1968年にカンザスシティからオークランドへ本拠地を移転したアスレチックスは、今年でオークランド移転50周年を迎えた。この日はオークランドで初めての試合が行われてから丸50年の記念日ということもあり、すべてのファンを無料で招待。めったに満員になることのないオークランド・コロシアムには4万6000人を超える大観衆が集まった。大観衆が見守るなか、今季初登板初先発となったトレバー・ケーヒルは7回無失点の見事なピッチング。打線はホワイトソックス投手陣に13安打10得点の猛攻を浴びせ、アスレチックスが10対2で完勝した。

「とても大きな声援だったね」というボブ・メルビン監督の言葉は、おそらく率直な感想だろう。アスレチックスは球場の老朽化やチームの不振により観客動員が伸び悩むシーズンが続いており、4万6000人もの観客が集まることは極めて異例。大観衆の前で選手たちもハッスルしたのか、アスレチックスは投打ともにホワイトソックスを圧倒し、完勝を収めた。「投」のヒーローはもちろんケーヒル。3月中旬に契約後、マイナーで調整を続けていたが、今季初登板で7回無失点という見事なピッチングを見せた。「打」のヒーローはマーク・キャナ、スティーブン・ピスコッティ、ジョナサン・ルクロイの下位打線トリオだろう。なんと3人で8安打8打点の大暴れ。観客が少ないなかでも今日のような戦いを続けられるのであれば上位進出も夢ではないのだが、それは流石に欲張りすぎだろうか。

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