口之津港ターミナル着工控え 関係者が安全祈願祭 南島原

 長崎県南島原市口之津町の口之津港再整備計画で市が今月着工するターミナルビルの安全祈願祭が18日、同港埋め立て地内であった。
 計画では、老朽化した口之津支所やフェリーターミナルビルなどを新たなビルに集約する。県が既存の緑地公園を1・6ヘクタール拡張する形で埋め立てや護岸工事を2015年度から進めてきた。1・6ヘクタールの約半分を使い、市が観光案内所や史料展示コーナー、食堂などの入る新たなビル、駐車場、物産広場を整備する。19年6月に完成、20年3月までに供用する予定。総工費7億8500万円。
 祈願祭は約50人が出席。松本政博市長はあいさつで、今夏の世界遺産登録が期待される「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ、原城跡が同市にあることに触れ、「新たな交流の拡大が見込まれる重要な港。新しいランドマークとなり、住民や観光客に愛され活気に満ちた場所になることを願う」と述べた。

くい打ちで工事の安全を祈願する関係者
工事の安全を祈願する関係者=南島原市、口之津港埋め立て地

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