軍艦島デジタルミュージアム くまなく複合現実体験 28日から

 長崎市松が枝町の「軍艦島デジタルミュージアム」は、20日の一部リニューアルオープンを前に18日、関係者向け内覧会を現地で開いた。最先端のデジタル技術「ミクスト・リアリティー(MR・複合現実)」を駆使した機器を使い、石炭採掘を体験できるコーナーを新設。また4階フロアに「地獄段」と呼ばれた軍艦島の名所階段などを再現したコーナーも設置した。
 MRは、自分がその場にいながらバーチャルな空間と融合し、3Dの仮想物体を実物のように見たり操作したりできる世界を生み出す技術。この技術を搭載したMR機器「ホロレンズ」を頭に装着し、付属のコントローラーを操作。レンズを通して見える仮想の石炭を掘ったり、軍艦島をPRするゆるキャラ「ガンショーくん」が目の前に現れ、館内を案内してくれたりする体験が楽しめる。
 機器は20台あり、体験できるのは28日から。事前に予約が必要。利用対象者は13歳以上で、体験料千円(別途入館料が必要)。同館では「館内をMR機器でくまなく体験できる常設展示は国内初めて。多くの人に楽しんでもらいたい」としている。

4階フロアで「ホロレンズ」ゲームを体験する内覧会の参加者=長崎市、軍艦島デジタルミュージアム

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