オルソンの一打で両軍合計33安打23得点の乱打戦に幕

【ホワイトソックス11-12xアスレチックス(延長14回)】@オークランド・コロシアム

延長14回裏に試合を決めるサヨナラ打を放ったマット・オルソン(アスレチックス)が「何度も試合の流れが変わったね」と振り返った試合は、試合時間5時間48分、両軍合計33安打23得点という壮絶な乱打戦となった。両軍の先発投手はともに2イニングすら投げ切れず、ホワイトソックスは10人、アスレチックスは8人の投手を起用。最後は延長14回裏二死走者なしから満塁のチャンスを作ったアスレチックスがオルソンの一打で試合をモノにし、3連戦のスイープを完成させた。

8回裏にジェッド・ラウリーが6号逆転ツーランを放ち、アスレチックスが11対10とリードを奪ったときには、誰もが「試合は決まった」と思ったに違いない。しかし、クローザーのブレイク・トライネンが1点リードを守れず、ティム・アンダーソンに同点タイムリーを浴びて延長戦に突入。両軍ともブルペンを総動員する総力戦となり、アスレチックスは延長14回裏にオルソンが打席に立った際にはベンチに残った最後のリリーバーであるライアン・ダルと外野手のジェイク・スモリンスキーが投球練習をしていたという。オルソンが二死満塁のチャンスでレフトオーバーのサヨナラタイムリーを放ったため、ダルとスモリンスキーに登板機会は訪れなかったものの、2回持たずに降板した先発のアンドリュー・トリッグスは「先発投手がしっかり仕事をしないとこういう展開になってしまう」と反省しきりだった。

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