笑い続けて四半世紀 29日に寄席

 川崎市幸区でプロとアマチュアの噺(はなし)家が共演する「さいわい寄席」が29日、25年目に入る。川崎の名物寄席として親しまれ、入場無料で四半世紀の歴史を重ねてきた。主催者は「資金面など課題はあるが、できるだけ長く続けていきたい」と話している。

 アマチュアの清流亭いしあたまさんが代表を務める幸落語研究会が主催し、1994年から春秋の年2回、幸文化センター(同区戸手本町、840席)で開かれている。49回目の今回の目玉は、いしあたまさんの一番弟子で落語歴18年のはなし家遊楽(ゆうらく)さん=本名・細野安明さん(69)、写真(幸落語研究会提供)=の「小噺100連発」。元会社員の遊楽さんは「世知辛い世の中だけど、ふわっとした噺で、この時だけでも笑ってもらい、元気になってもらえれば」と話す。

 いしあたまさんが古典落語の「西行鼓ケ滝」を口演するほか、元中学校教頭や市職員も高座に上がる。プロは真打ちの古今亭志ん丸さんと二つ目の古今亭志ん吉さん。同センターで午前10時半からと午後1時45分からの2回。入場は小学生以上からで無料(全席自由)。問い合わせは、いしあたまさん電話044(511)6901。 

「小噺100連発」を披露する、アマチュア落語家のはなし家遊楽さん

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