佐々木孝太も参戦。2年目を迎えるグローバルMX-5カップ・ジャパンが開幕

 マツダMX-5(日本名:ロードスター)の世界同一車両によるワンメイクレース、『グローバルMX-5カップ・ジャパン(GMCJ)』の開幕戦が4月15日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。

 グローバルMX-5カップは、2016年にアメリカで先駆けて開催され、昨年からはGMCJとして日本国内でのシーズンがスタート。今年は、アメリカで行われるワールドカップ出場権のかかるGMCJシリーズチャンピオンに加え、JAF本州ツーリングカー選手権のタイトルもかけられることになっている。

 そんなGMCJ開幕戦には、2016年にアメリカ、ラグナ・セカで行われたグローバルMX-5カップ・エキシビジョンレースで3位表彰台を獲得している堤優威がCABANAレーシングから参戦。そのほか、シリーズ参戦2年目となる佐々木孝太(HM RACERS)や吉田綜一郎(HM RACERS)ら8名がエントリーした。

 30分間の公式予選、夜に降った雨の影響で路面はウエット。しかし、雨は止んでおり徐々に路面が乾いていくなかでのセッションとなった。

 ポールポジションを獲得したのは、セッション後半でドライタイヤを投入した堤。2番手に佐々木、3番手に吉田、4番手にはロードスターパーティーレースでチャンピオン経験を持つ梅田剛(TEAM TERRAMOS)がつけた。しかし吉田は、予選後の車検でマシンの規定重量違反が見つかり予選タイム抹消の裁定を受けた。決勝への出走は認められたものの、最後尾からのスタートを強いられることとなった。

 そして迎えた45分間の決勝レース。堤が抜群のスタートを決め、オープニングラップで2番手に2秒以上のギャップを築くことに成功した。最後尾スタートの吉田は馬の背コーナーまでに4台をパス。2番手の佐々木、3番手の梅田の背後につけ、2位グループを形成する。

 吉田の勢いは止まらず、3周目にファステストラップを刻むと、翌4周目に梅田をパス。9周目には佐々木もパスし2番手に浮上してみせる。しかし、その後吉田がペースダウンしふたたび2位集団が接近し、激しいバトルを繰り広げる。

 19周目の1コーナー、3番手佐々木と4番手梅田がペースの上がらない吉田をパスする。翌20周目の4コーナーで梅田が佐々木のインに飛び込んだろころで2台は接触しコースアウト。両者グラベルに捕まり、リタイアとなってしまった。

 そんな後続の混乱を尻目に堤は、2位に大きな差をつけ、見事GMCJ開幕戦を勝利で飾った。2位を快走していた吉田はレース後半、トランスミッショントラブルによりペースダウンを余儀なくされ3位フィニッシュ。しかし、2位でフィニッシュした村上博幸(村上モータース)の車両に最低地上高違反が発覚し失格。吉田が2位、小原健一が3位となった。

 優勝した堤は「スタートで大きくリードできたのはよかったのですが、中盤から2番手グループがやり合ってくれたので助かりました。素晴らしいマシンと体制を用意してくれたチームに心から感謝したいです」とコメントした。

 GMCJ第2戦は6月10日(日)、ツインリンクもてぎで行われる。

■GMCJ開幕戦決勝リザルト

Pos. No. Driver Team Car Time

1 1 堤 優威 TX2 CABANA Racing TX2 CABANA Racing MX-5 46’07.148(28Laps)

2 84 吉田 綜一郎 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 20.427

3 6 小原 健一 小原 健一 KENAUTO Moty’s MX-5 1’25.261

4 58 梶谷 太郎 村上モータース 沖縄ロードスターレンタカー58ドライブ 1Lap

5 11 植田 正幸 KOTA RACING Rn-s KOTA R MX-5CUP 1Lap

NC 85 佐々木 孝太 HM RACERS ヒロマツ ロードスター DNF

NC 12 梅田 剛 TEAM TERRAMOS チーム テラモス ロードスター DNF

NC 88 村上 博幸 村上モータース 村上モータース&KOTA-R MX-5 失格

■決勝後ドライバーインタビュー

■決勝レースLIVE中継アーカイブ

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