23区ヒノキ花粉大量飛散の謎

きょうから日曜日までの三日間、日本列島は高気圧に覆われて、よく晴れそうです。きょうは関東から西の地域で25度以上の夏日となるところが多く、あす、あさっては関東甲信を中心に30度を超えるところも出てきそうです。
天気の良い週末はうれしいものですが、個人的には今シーズンから花粉症になってしまったので複雑な気持ちです。今年は花粉が大量飛散していて、今シーズンに東京都内で観測されたスギ・ヒノキ花粉は、1985年の計測開始以来、2011年、2005年に次いで過去3番目に多くなっています。特に目を引くのがヒノキ花粉の多さで、2011年は全体の30%、2005年は17%程度にとどまっていたのが、今年はすでに49%と、スギ花粉とほぼ同じ量が飛んでいます。中でも、23区内はヒノキ花粉としては過去最多の異常大量飛散状態です。原因は風か気温か…例えば、通常ならばこの時季はまだ北よりの風が優勢なのが、今年は3月下旬から南よりの強風が目立っていることから、北関東のスギ花粉ではなく静岡辺りのヒノキ林から花粉が飛んできたとか…はたまた、今年3月の東日本の記録的な高温により、春先の気温の影響を受けやすいヒノキがやたら活性化したか…正直、謎です。こんなに辛いのは今年だけであってほしいと心から願っています。

気象予報士・染井 明希子

画像について:20日の天気予報。

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