南極点無補給単独徒歩の荻田泰永さん 郷里愛川で冒険語る 愛川町・清川村

講演会のポスター

 日本人初の無補給単独徒歩による南極点到達を成功させた冒険家・荻田泰永さんの講演会が5月20日(日)、愛川町文化会館で開催される。自身のこれまでの冒険や、新しい世界に触れる感動などを語る。

 講演会の主催は愛川町・町教育委員会。後援は愛甲商工会、(株)タウンニュース社、(株)ジェイコムイースト相模原・大和局、FMHOT839。開場時間は午後1時30分で講演は午後2時から。入場無料で定員は先着で535人。

 荻田さんは1977年愛川町田代生まれ。現在は北海道鷹栖町を拠点に活動を続けている。

 2000年に冒険家の大場満郎さんが主宰する北極圏冒険に参加したことをきっかけに冒険を開始し、18年間に15回の北極行を経験。踏破した距離は9000Kmを超え、世界有数の北極冒険キャリアを持つ。

 2016年にはカナダ最北の村グリスフィヨルドからグリーンランド最北のシオラパルクをつなぐ1000Kmを世界初踏破。2018年1月6日(日本時間)には、日本人初の南極点無補給単独徒歩到達を成功させた。

 この功績をたたえ、今年2月に愛川町で初となる町民栄誉賞が荻田さんに贈られた。さらに、日本の冒険家にとって大きな栄誉といえる植村直己冒険賞も受賞した。

 愛川町と町教育委員会では、世界を舞台に活躍する荻田さんの講演会を企画。町教育委員会では「荻田さんが語る挑戦の厳しさと楽しさ、新たな世界を見る感動から、若い人たちに夢と勇気を抱いていただけたら」と語る。なお、当日会場では、荻田さんが実際に冒険で使用したソリや装備品も展示される予定で、北極圏冒険の息吹を伝える。

 講演会についての詳しい問い合わせは、愛川町教育委員会生涯学習課【電話】046・285・6959へ。

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