3勝15敗のレッズ プライス監督とジェンキンス投手コーチを解任

開幕18試合で3勝15敗に終わり、2勝16敗の1931年以来87年ぶりとなる低迷を続けているレッズは、2014年から4年強にわたってチームの指揮を執ってきたブライアン・プライス監督とマック・ジェンキンス投手コーチを解任することを決断した。

日本時間4月20日、ディック・ウィリアムスGMはチームがミルウォーキーからセントルイスへの移動を終えたあと、プライスとジェンキンスにチームが新しい方向へ向かう決断をしたことを伝えた。再建期から再びポストシーズン進出を狙えるチーム作りを進めていくなかで、投手力、攻撃力、守備力のいずれもが求めていた水準に達せず、直近11試合で1勝10敗と黒星だけが積み重なっていく状況。ウィリアムスは変化が必要だと判断したようだ。

次の監督が決まるまでの間はベンチコーチのジム・リグルマンが暫定監督として指揮を執る。リグルマンはパドレス、カブス、マリナーズ、ナショナルズの4球団で監督を務めた経験があり、監督通算662勝をマーク。1998年には90勝73敗でワイルドカードを獲得し、カブスをポストシーズンへ導いている。また、AA級で投手コーチを務めているダニー・ダーウィンと、AAA級で監督を務めているパット・ケリーが暫定的にコーチング・スタッフに加わるという。

ウィリアムスは「誰もブライアン(・プライス監督)とマック(・ジェンキンス投手コーチ)をスケープゴートにするつもりはない。これは組織全体の問題であり、今回の決断は正しい方向へ向かうための最初のステップなんだ」と語っており、プライスとジェンキンスに低迷の全責任を負わせることを明確に否定。正捕手のタッカー・バーンハートも「クラブハウスにいる全員がより良くプレイしないといけない」と監督・コーチのみならず、チーム全員に責任があることを認めている。

「まだ18試合しか終わっていない。シーズンはこれからだよ」とバーンハート。ウィリアムスが見つけてくるであろう次期監督は、球団史に残る低迷を続けるチームを立て直し、正しい方向へ導くことができるだろうか。

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