前回のブラジルワールドカップ準決勝でドイツ代表に1-7の完敗を喫しながら、ブラジル代表は今回のロシアワールドカップで優勝候補筆頭に挙げられるチームになっている。母国開催のW杯でドイツに完敗したことで、欧州トップとの実力差を痛感したはずなのだが、この4年間でブラジルは一気に成長したような感覚がある。
大きいのは現在チームを指揮しているチッチの存在だ。ブラジルW杯で崩壊した守備を即座に立て直し、南米予選を抜群の安定感で突破。ネイマールら攻撃のタレントを活かしつつ、守備面でのバランスを取った手腕は見事だ。
ブラジル代表のOBもチッチに感謝を示している。『OmniSport』によると、元代表GKジーダは「ブラジルが良いパフォーマンスを見せることを望んでいる。南米予選では素晴らしかったからね。チッチがブラジルのプレイスタイルを変えたんだ」とコメント。
さらにセルジーニョは、「2014年からメンタリティが変わったと思う。今はより強くなっている。チッチのおかげで2014年大会で失ったフットボールをする楽しさや創造性を取り戻したんだ」と語っている。
4年前に失いかけた自信を取り戻し、今では優勝候補の一角だ。エースのネイマールが大会前に100%のコンディションとなれば、そう簡単に彼らを止めることはできないだろう。
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