丸藤シートパイルの「ハイパー桟橋」、国交省のNETISに登録

 重仮設業大手の丸藤シートパイル(社長・志村孝一氏)は18日、仮設橋梁「ランドクロスシリーズ」の「ハイパー桟橋」が国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたと発表した。

 従来のH形鋼による桟橋計画と比べ設置および撤去の施工日数とコストを約2割低減できる。今回の登録によりあらゆるニーズに対応できる商品ラインアップとなった。

 本製品は高強度H形鋼をユニット化して多種多様な施工条件に対応できる構造を持つ仮設橋梁。従来の桟橋計画に用いられていた大型H形鋼の桁材はリース対応できなかったが、リース対応可能となった。従来の工事用桟橋主桁材を用いた場合に比べ桟橋支間長を6~13メートルと長くでき、支持杭本数を大幅に削減。また、主桁間隔を従来より1メートル長い3メートルとすることで幅員方向の支持杭本数も削減できる。

 大型揚重機(120トンクローラクレーン、吊荷重250kN)を載荷させた支持杭打設作業は橋長13メートルまで可能だ。専用の簡易手すりを使用することで手すりの架設・解体も容易にできるほか、接合部はすべてボルト接合による組み合わせ構造で全体の架設・解体も容易にできる。同社は以前から自動車専用仮設橋梁や大型揚重機対応仮設橋梁を提供してきたが、今回「ハイパー桟橋」を加えることでラインアップを拡充。建設現場のニーズに幅広く対応していく。

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